あの人へラブレター
今週のお題「あの人へラブレター」
僕は一度人を好きになったらなかなか冷めなくて、一人の人を長い間好きになる性格です。
僕は小学1年の秋から父の仕事の都合で引っ越しをして、転校生として小学校に行ったんですが、ちょうど隣の席になった子と仲良くなり、いつしか二人で遊んだりするようになりました。
その子は将来学校の先生を目指していて、僕はそういった目標に向かって日々勉強している姿を遠くから見つめ、気付いたら好きになっていました。
そして小学校四年生の時に、又彼女と席が隣になり、色々話したりする時間が長くなって僕はまた彼女の事を好きな気持ちが抑えきれなくなりました。
僕はどうしたらこの気持ちを伝えれるかと考えた末ラブレターを書こうと思いました。
そして、僕は短い文面でこう書いたのです。
【俺は君の事を70%くらい好き】
そして友達を介して彼女に手紙が渡り、手紙をみるや、すぐに黙って手紙をポケットに入れて席を離れてしまいました。
僕は今後どうなるのかと、ドキドキしてその日はいつも以上に彼女の事を意識してしまいました。
結局彼女からその手紙の返事は聞く事ができず、彼女の友達から
【こういう事をされたら困る】と伝えられ僕の心は打ち砕かれました。
そして18年後、僕は彼女とフェイスブックをつうじてあの時の事を聞く事ができました。
すると彼女も僕を想ってくれていた事が分かり、僕の【70%くらい好き】という曖昧な表現に戸惑い、どうしたらいいのか分からなくなったとの事でした。
僕は非常に後悔したと同時に、あの時から胸のどこかにずっとつかえていた気持ちがスッとしました。
そして、タイムマシンに乗れるならあのラブレターを書いた時に戻って伝えたい。
【100%君が好き】と書き直した文章で。